2010年9月20日月曜日

日本ホメオパシー医学協会が主張するベンベニストの論文は否定されている

こちらに経緯が説明されています.(→やる夫で学ぶホメオパシー2 - ガジェット通信

要約すると――

当時編集長であった物理学者のジョン・マドックスはベンベニストの論文掲載にあたっては,「調査チームをベンヴェニストの研究室に送り込む」という極めて異例の条件を付した.

「ベンヴェニストの提案によってより厳密なブラインド・テスト(盲検定)が実施され」,結果――

「ベンヴェニストが論文で報告したような、高度に希釈された溶液の生理活性は観察されなかった。つまり、ベンヴェニストの実験はバイアスを排除したより厳密な条件では再現できなかったということであり、調査チームは”‘High dilution’ experiment a delusion”(「『高度希釈』実験は幻だった」)と題した調査報告を『ネイチャー』誌に掲載した」
(→やる夫で学ぶホメオパシー2 - ガジェット通信

そしてベンベニスト博士は1991年,第一回「イグ」ノーベル賞を受賞した.同氏は1998年にも受賞している.なおイグノーベル賞複数回の受賞は彼をおいて他に例はない.
(→イグノーベル賞受賞者の一覧 - Wikipedia

また,本家ノーベル賞のノミネートについては――
「ノーベル賞の選考過程は非公開であり、選考過程についての出所のはっきりした情報源は存在しないはずだ。したがって、あるのは根拠の疑わしい噂(うわさ)だけである」
(→やる夫で学ぶホメオパシー2 - ガジェット通信

否定されている論文を持ち出すあたりがアヤシさを自ら醸し出している.

前出の調査報告に対する反論らしき文章も見受けられるが,職業差別と自出版本を紹介するのみで,調査報告に対して何ら反論できていないのはなぜか.要点ぐらい述べてもよかろうに.

Amazonユーザーの書評によれば「恨みつらみを書き綴った本」と断ぜられている.
(→Amazon.co.jp: 真実の告白 水の記憶事件 -ホメオパシーの科学的根拠「水の記憶」に関する真実のすべて- (ホメオパシー科学選書): ジャック・ベンベニスト, フランソワ・コート, 由井 寅子, 堀 一美, 小幡 すぎ子: 本

しかし,参考資料が参照しにくくなっているのはどういうことだ?何を参考に反論しているのかウラが取れないんだが.

内容:

"1988年に「ネイチャー」に掲載されたベンベニスト博士の論文『高希釈された抗血清中の抗免疫グロブリンE(抗IgE 抗体)によって誘発されるヒト好塩基球の脱顆粒化』ですでに水の記憶(水がかつて存在した物質情報を保持している)に関しては証明されています"
- http://jphma.org/About_homoe/jphma_answer_20100828.htmlGoogle サイドウィキで表示

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